自分ちのペットについて書きます。誰も読んでもらえなくても結構結構。
読んでもらえたらラッキー。

年をとって余命いくばくもない愛犬との想い出を振り返りたいと思いました。
別に私は愛情深い飼い主ではありません。実は面 倒もあまりみません。
だからたいそうなこと言えない身分です。

うちの犬はただの雑種。得意な芸もないし、お世辞にも利口とは言えません。
ごくごく平凡な犬でです。

 

私は幼い頃、犬が飼いたくて飼いたくて仕方がありませんでした。
しかし、両親は特に動物好きでもなく、経済的にも余裕がなかったので
犬を飼うなんてとうてい無理な話でした。
しかし、阿呆な私はそれを察することができずに
毎年クリスマスになると、ひょっとしてひょっとすると
今年こそサンタさんから子犬がもらえるのではないかと期待してました。

そんなこどもです。
捨て犬や野良犬を見つければ家に連れて帰ってきました。
親は捨ててこいと叱りますが、私や親が捨てにいくまでもなく、
拾ってきた犬たちは勝手にどこかにいってしまうか、
近所の犬好きな家になついてしまうかのどちらかでした
御飯をあげるのを禁じられてるからなつきません。

 

私が小学5年生のときです。
飼って欲しいと頼むだけ無駄な我が家が
どういうわけか、私が学校帰りに友だちから譲り受けた野良犬を
すんなり受け入れました。
そして、いつもどこかにいってしまうのが定番なのに
その犬はどこにも行こうとしませんでした。
つないでもいないのに、家の庭から出ようとせず、
ついに庭から飛び出していったのは
学校から帰ってきた私を出向えるためでした。
遠くから嬉しそうに走ってきたそのコの姿を私は一生忘れません。
三途の川の向うでそのシーンが繰り広げられたら
私は迷わずあの世に行くでしょう。

そうして、その犬はうちの家族になったのです。

 

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