2003年8月

ヘイの収穫

 



約1週間前に刈り終えた牧草が干しあがり、いよいよ干草をベーリング(干草を四角いブロック状や円柱上(お菓子のコロンみたいな形)にまとめる)して、納屋に収める作業の日がやってきました。これが夏の作業の中でもっともキツイ仕事です。ご主人は、この日を毎日力仕事を引き受けてがんばってくれている馬たちのために、人間が汗を流す日。とおっしゃっていました。とてもたいへんな作業だけど、人間はひと夏にこれを数回するだけで済むのですから、まったく楽な話です。
トラクターに接続した機械を通って干草はブロック状に圧縮されて出てきます、それを機械のまた後ろに接続した台車に人手で積み上げていきます。一杯になった台車は馬に引かれて納屋の前まで運ばれます。干草ブロック一つだって30キロくらいあるのに、それがうず高く積みあがった台車を引いて上り坂を行くのですから馬の力ってすごいんですね。


待機するお馬さんたち、大仕事の今日は3頭立てです。

その後ベルトコンベアーのようなものを利用して納屋に収めていきます。ベルトコンベアーは高く積みあがった干草の上まで届くように最初から天窓にセットされてます。そこから落ちてくる干草のブロックを隙間のできないようにきっちり収めていきます。これがキツイ。一定の間隔で落ちてくるブロックに遅れをとらないようにブロックを詰め込んでいかなければならないからです。ふぅ、なんて一息ついてる暇がないんです。スローな私はエンジン全開で働かなければ追いつきません。納屋の中はサウナのようで、Tシャツは汗でビショビショ。額から伝い落ちる汗が目に入ってうっとうしいったらありゃしない!どうして私の顔はこうも平らなのだろうと苛立ってみたりして。一台車分を詰め終えて、一息ついているとまた更に次の台車が到着します。休憩のときには水をがぶ飲み。あの不味い水?そんなこと関係ありません。


一納屋詰め終え、やっとおわった〜〜!!っと、家のトイレに入って鏡に映ったわが姿を見て驚愕。


ギャーーーー!


長年自分の不細工さを見るのは慣れているとはいえ、その不細工さは至上最高記録でした。
上気して汗まみれのトマトのような顔にへばり付いた髪がおぞましく、そして とどめは干草まみれの歯!!このツラで他の人に笑顔を振りまいていたのか?
その夜、慣れてないハード作業のために熱射病にうなされましたが、次の日は見事復活、それでも体中が軋んでいるようでした。。