2003年8月

毎日の日課 その2



毎朝朝食は7時、朝食中にその日の作業の予定が組まれます。小さな黒板に、済ませなければならない作業が箇条書きに書いてあり、前日に終了したものは消され、新しい作業が書き込まれていきます。この体制がこれほど完璧な、美しい農園を維持している秘訣であることが感じられました。一度やるといった仕事が何日もおざなりにされ、やがては忘れられるという過程を他の場所で何度も見ていました。気づいたらできるだけ早く取り組む。大事なことです。
朝食はトーストかシリアルなどが主でした。皆食事の際にはピッチャーに入った水を飲んでいましたが、この水は透明でなく、やや白濁気味で、牛乳のような匂いがしました。日本の田舎の美味しい水で育った私には(生意気)生でその水を飲むことに馴染めず、常に沸かしたお湯で紅茶を飲んでいましたが、非常に暑く、きつい作業をした後などは、その水をがぶ飲みせずにはいられませんでした。やはり不味かったです。
その水はポンプで地下から汲み上げた水でした。「水質検査でOKだったから、そのまま飲んでるのよ。」と奥さんは言っていました。こんな緑の畑に囲まれた美しい場所なのに、なぜこんなに水が不味いのでしょうか? そういえば近くの湖エリー湖岸の他の街には、工業汚染で有名な場所がいくつかあるのでした。

畑に下りていく道の途中で見える風景。
一番遠くの森のラインの向こうにはエリー湖がある。