2003年8月

アライグマ



キュートな有害動物第二弾はアライグマです。
アライグマの被害は日本でも比較的有名になりつつあるかもしれません。
アライグマといえば日本では「ラスカル」ですよね?昔のアニメキャラがリバイバルブームになって、ラスカルグッズがたくさん売られていたことは記憶に新しいと思います。ラスカルのお話についてはよく知らないのですが、ただあの、無垢な瞳のラスカルを見る限り、こちらで「ラクっーン。ラクっーン。」と憎しみを込めて呼ばれている動物とラスカルが同一のものとは少々戸惑います。
本によるとアライグマは分類で{flesh eater :Carnivora}(食肉目)に属していました。これまた肉食です。アライグマがリンゴばかりを川で洗って食べているわけではなかったのです。
ある農家ではある晩飼っていた鶏をアライグマに皆殺しにされてしまった話を聞きました。朝、農家の方が外で見た光景は血のついた羽と鶏の死骸が庭一面。奴らは獲物としてだけでは飽き足らず、遊びの一部で鶏を狩って楽しんでいたらしいのです。
以前にちょっとお話しましたが、アライグマの鳴き声は、ホわーホわーという高音の奇妙な泣き声です。
私が滞在した小規模農家では小さなトウモロコシ畑をアライグマから守るためにエレクトリックフェンス(電流を流した線)を地面から約10センチほどの高さと20センチほどの高さに2本張り巡らしていました。アライグマがくぐることも、飛び越えることもできないようにです。

日本である動物園を訪れたときに、アライグマの檻の中に数十匹のアライグマがうず高く積み重なって眠っていたことを思い出しました(下の方のアライグマがなぜ圧死しないかが不思議なほど)。彼らの繁殖力も凄いのだということを証明していました。