2004年10月

虫歯チェックの恐怖


カナダから日本に帰ってきって数日後、約2年ぶりの歯の定期検診の予約を入れました。
カナダでは虫歯ができても保険がきかないため治療ができません。今の所自覚症状はありませんが、もし虫歯があるようであれば、日本にいるうちに直しておかなければいけません。
治療の必要な歯がたくさん見つかれば、この数週間で治すことは無理かもしれない。
虫歯をそのままにした場合、どんなに慎重に歯磨きをしても、やはり虫歯は進行していくのだろうか。
など、待合室でいろいろ考えていました。
名前を呼ばれてひととおり診てもらった後先生が言いました。
「奥の歯にかなり金属が詰まっているから、レントゲン撮りますね。」
そうです。私の奥歯はターミネーターです。
「金属の下がドロドロにやられていたらどうしよう。」
私のカナダでの生活はまさに甘いもの三昧でした。朝一番から甘いクッキーやマフィンに始まる食生活。日中働いているときも気分転換のために飴をしょっちゅうなめていました。カナダでの暮らしを後悔しました。
ついでに先生はこんなことも言いました。
「前歯も色が変わっている所がありますから。」

「え?前歯?」
嘘でしょ〜!!
前歯額縁?それとも総銀?(金や白歯治療する金はない)。
くそ〜!まだ嫁にもいってないのに!
30歳の前歯額縁なんて、惨めだ。
甘いものなんて食べなけりゃよかった。でも私のお手伝いしているおばあさんの数少ない楽しみの一つが甘いものなのです。甘いものは私にとっておばあさんとの交流に大きな要素で、これからも食べていかなくてはならないものです。
「歯磨きに気合をいれるしかない。」
それにしても額縁なのかな〜。神様、額縁になってもお嫁にいかせてください。(私は無信仰です)
ぐるぐると不安を渦巻かせている私の元に先生が戻ってきました。
「奥の親知らずがちょっと虫歯になっているけど、後は大丈夫みたいだから。前歯も虫歯ではないので、磨いておきますね。」
きゃぁーーー!神様ありがとう!!

哀れな女です。

昨年カナダを旅行中に眼鏡のレンズが砂土で傷だらけになって見えにくくなっていました。
そのレンズを新しいものに交換しようと視力を計ったところ、この数十年コンスタントに落ち続けていた視力が落ちていないことが判明しました。ああ、田舎暮らしの素晴らしさよ。やはり、今のカナダでの生活を辞めて日本に帰っても、田舎で職を探したいと改めて思いました。