2003年7月

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月2日
子狐だ!

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このサスカチュワン州はカナダの南側の州で最も人口密度の低い州と思われます。他の州の誰もがこのサスカチュワン州をまっ平らで何もないところとコケにするのを何度も耳にしていました。ブリティッシュコロンビア州(最も西側の山の多い州)の方々は隣のアルバータ州より東の3州(アルバータ、サスカチュワン、マニトバ)を「まったいら」とコケにし、少なくともロッキー山脈を持つアルバータ州はその東隣のサスカチュワン州をコケにし、サスカチュワンの東隣のマニトバ州はちょっとした丘陵地帯を持っているため、サスカチュワンをコケにし、両隣の州からコケにされるサスカチュワン州の方は、「サスカチュワン州の方はもっとも静かで住みやすい所」と自己満足していました。

そんな静かなサスカチュワン州では毎夕方、午後の8時ごろになると日中古い物置小屋に隠れていた子狐が外に探索しに出てきました。まあるい背中に夕暮れの光を浴びて、好奇心一杯に遊びまわる子狐たちを垣根の影からこっそり観察しました。母親は狩りに出ているのか子狐から離れたところにいるらしく、母狐の声が遠くで聞こえると子狐たちははたと遊ぶのをやめて、注意深く母親の遠隔メッセージを聞いているようでした。