2003年7月

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月2日
ここにもあそこにもベジタリアン

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その小さな街のモーテルにバスが到着したのは夜の10時半を過ぎていました。
バスを降りて大きなスーツケースをズルズル引きずってあたりを見回します。私を拾ってくれるらしき人はいないか、それらしき車はいないか。長身の男性が近づいてきました、長髪を束ねています、ちょっと怖気づきました。長髪を束ねている男性は気むずかしい。私のある人生経験からであります。
しかし彼は笑顔で、私が電話で連絡した日本人であるかどうかたずねてきました。大丈夫そうです。車に乗り込むのに運転席側のドアから乗らなければなりませんでした。前日に鹿と衝突したとかで、助手席側のドアが開かないとのことでした。
ここの夫婦はベジタリアンです。外国には菜食主義者がどれほどいるかこのカナダの旅を通して知りました。10人いたら一人か二人はベジタリアンです。この方たちは肉類だけを拒否するベジタリアンでしたが、ときにはビーガンと呼ばれる、卵や乳製品類も一切食べない菜食主義者の人とも会いました。ベジタリアンの信条からしてビーガンの徹底制は理解できます。動物を殺して食べることを拒否するなら、家畜から生産された乳製品や卵も拒否するべきです。生産性の落ちる域に達した鳥は処分されるし、乳牛も同じように処分されるのです。
私が菜食主義を実行するのであれば、ビーガン方式を取ると思います。
ただ、しかし、牛乳もチーズも卵もあきらめようと、お魚はあきらめませんよ。
というのは、私は牛や豚は殺せませんが、魚はこの手でさばけると思うからです。