2003年6月

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6月9日
フーラのうんち待つ

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フーラがスタリオンに襲われた日から2日がたちました。ジュディがあることに不安を抱き始めました。それはフーラのウンチがあの事件以来確認できていないということ。つまるのはよくない。それで私たちはいっしょうけんめいフーラの形跡をさがすことになりました。地面にへばりつくようにして捜してみましたが、どうしてもそれらしきものは見つけられませんでした。そして同時にフーラの排せつもまちわびました。
はやくフーラのうんちを見つけてジュディを安心させたかったし、私も安心したかったのです。
子馬のしっぽは毛が短いせいで、パタパタ犬のように動きます。それが子供らしくてとてもかわいい。小さいお尻に短いしっぽがひきりなしにパタパタ動いています。
そのかわいいしっぽとその下に目を釘付けにしつづけました。しっぽがピンと上がるのは排せつのサイン。
ウルトラクイズの帽子みたいに。


よし来る!!息を詰めて期待いっぱいに待つ私、

「・・・・・・・・・・・・・・」
『じょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
なんだ…おしっこか。


パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ  ピんッ
「来るか?!」
『じょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ  ピんッ
「来るか?!」
『じょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ  ピんッ
「今度こそ!」
『じょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

いくら待ってもうんちをしてくれない!!
その日は結局フーラのうんちを確認できずにおわりました。
翌日ジュディが衝撃的な現場を目撃しました。
「フーラがウンチを食っていた。」
「どうりで…」
他の子馬が母親のウンチを食べている現場を既にみていたのに、それに気づけませんでした。お母さんのウンチを食べるのは赤ちゃんが草を食べられるようになる前のステップなのかな〜。
チビのフーラは体に傷は残っているものの。すっかり元気を取り戻していました。