2003年6月

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6月4日
フーラ産まれる。

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まだ暗い早朝五時頃、妊娠していた牝馬のインギが産気づきました。ぐうぐう寝ていた私はジュディーから電話をもらって、インギのいる囲いを見に行きました。息を殺してじーっと物陰から見守る私達。インギは落ち着きなく歩き回り、立ったり、座ったリをくりかえしています。そしてしきりにお尻の方を気にしています。15分程たったでしょうか、もしかしたら30分くらいたっていたかもしれません。いつ現れたのか、動き回るインギのしっぽの下からあかちゃんの頭と前足が出ていました。膜でつつまれているためよーく見なければそれとはわかりにくい。インギは激しく息を吐きながら相変わらず体をよじらせてみたりしています。頭と前脚が出だ状態でまた15〜30分ほどが流れます。大丈夫?さっきから頭と前脚が出てるだけで動かないよ?このまま赤ちゃんが詰まって母子とも死んじゃったりして。常に最悪の事態を想像してしまう私は不安になってきます。と、いつの間にかボロリと赤ちゃんが地面に出ていました。赤ちゃんを包んでいる膜は母馬がやぶくんですよね?犬がそうだったような。出産に結構時間がかかっていたので、子馬が呼吸できなかったらまずいと思ったのか、ジュディーが2頭のところにかけより膜をやぶってまた囲いの外にひっこみました。さっきまでまるで屍骸のような固まりだった赤ちゃんが、寝起きのようなはっきりしない目を開けて、ムクムク動きだしました。

ちいさい。生まれたては小さいのだなぁと感じました。
女の子です。そしてお楽しみの毛色は?毛色はパラミノペイントでした。
馬の毛色は母インギのような毛色クリーム〜ベージュをパラミノと呼びます。そして2色のマダラ模様をペイントと呼びます。この子は薄いペイント、パラミノペイントでした。
初産のせいか、 ちょっと小さめの赤ちゃんでしたが、立ち上がるのもちょっぱや、すぐにぐびぐびおっぱいを飲み始めてうまれたばかりから元気一杯です。



出産3時間後、もう小走りをはじめました。