2003年5月

春本番

 

スイスの家族の農家に滞在中、ここでは念願の乗馬をさせてもらえました。
初心者の上どうもそういうセンスのないらしい私は馬に命令をきかせることが上手くなれず、馬によっては私をコケにして一歩も動いてくれない子もいました。
外乗りという、牧場の敷地内を30分ほど乗るコースにつれていってもらえることがありました。
いつも初心者を背中にのせている不快感からか、アリーナ内ではカメも追い付く早さでしか歩かない馬が、外に出た時は気分もリフレッシュして、(前の馬と離れないように勝手に歩くため)歩調も速くなり、しろうとの私はそれが楽しくてなりませんでした。五月のフィールドは一面にタンポポが咲き。山々の木々は明るい新緑がまぶしいほどです。池にはカナダガンのヒナが両親について列をなして泳いでいました。
ほら、お父さんとお母さんが前と後ろを固めてます。これなら安全でしょう?
なんという種類の木だったのか、タンポポが満開の時に綿毛を蒔く木がありました。まるで雪のように舞い散ってうっすらと地面に吹きだまっているところも雪のようでした。
ここでは基本的には奥さんが乗馬用の馬と牛の管理を、お父さんは橇馬車用の馬の管理をしていました。奥さんの強い願いからはじまった牧場といったかんじで、旦那さんは愛する妻をすべての面でささえているというかんじでした。夫婦ともどもとても働き者で、お父さんは年中何かを修理したり作ったりしていて仕事に使う馬車もお客さん用のキャビンも全部旦那さんの手作りでした。
2人にはもう大きくなった娘さんが2人いて、1人はお婿さんと息子と敷地内にあるキャビンに暮らし、御両親を手伝っていました。娘さんの名前はハイジ。ほら、やっぱりスイス。レリホ〜♪