2003年3月

オオカミと犬

 

ミカはよく川へ遊びにいっていました。
ある日私が川へ降りて行くと、ミカが走って来ました。
「マズイ、ノリノリだ、これは痛いぞ」
と恐れる私。
はっとしました。
緩い傾斜の崖を駆け上がりつつ、こちらに向かってくるミカの動きがあまりに素晴らしかったのです。
余分な物が削ぎ落とされたアスリートの動きとでもいいましょうか。
生き残るために厳選された結果の美しさです。
ハスキーやシェパードに走り寄られたことがないので、断言はできないのですが、
これこそ野生の完全さなのだと感じました。
人間の品種改良により、様々に形を変えた犬。大きい犬、猫よりも小さな犬。
足の長い犬短い犬。変えられた形を私達は愛するけれど、美しいのはやはり根源なのだ。
まっすぐすっくとのびた脚、両足の間隔が狭いです。ちょうど馬の脚の付き方を思い出させます。


前足の間隔の広い代表はブルドック。左から、昔門別駅前で飼われていた知らない犬、オオカミ(ミカではありません)、ゴールデンレトリバーのロージーちゃん前足の間格が結構広いです 。