2003年3月

カントリーの主人公

 

前回は最初にお世話になった農家では御主人のお母さんのお家に住んだとお話しました。ちっちゃいかわいいのがここにはいるわ、いるわ。夜になると家中走り回っていましたね。枕の下の方でまで気配をかんじました。
屋内でネズミを見たのもこのときが初めてでした。(アパートに住んでいた時にネズミが私の石鹸を食していたことがありましたが、結局姿は拝めず終い、あれはおそらくドブネズミと呼ばれるちょっと大きいタイプだったかもしれません。新品の石鹸までも排水溝まで運んでいけるくらいですから…)
部屋のすみっこをすごい早さでさささと移動する丸い物体。感動しました。
お皿などが並んでいる棚をちょいちょい移動していく様はまるで絵本を見ているようで、『ピーターラビットの世界のようだなぁ』と息を潜めて惚れ惚れしていました。(馬鹿みたいでしょ?)


ある日、私のスーツケースの横でちょこんとうずくまっているネズミを見つけました。あの臆病ですばしっこいネズミが逃げないなんて、とよく見てみると、毛もふわふわしていず、体もやせているようでした。毒でも食べたのでしょうか、少し水を飲んでしばらくのち、断末魔の痙攣を起こし、息絶えました。


脚がすごく小さかった。どのくらい器用なのでしょうか。