2004年2月

かわいくない猫

 

先日近所のパピーウォーカー(盲導犬になる子犬を預かって育てる人)をしているお宅のワンちゃんのところにアーニーを連れて行ったときのことです。
あとから母がのぞきに来ました。そこへ猫がくっついてきて、柵を挟んでわらわら遊んでいるデカイ奴等をずーっと見ていました。何考えていたのかな。何も考えてないんだろうけど。でも何も考えていないならそんな何十分も立ち止まっていないようにも思える。。。
現在の猫は先代の猫のように愛嬌もなく、抱っこもさせてくれないし、声はダミっているし、顔はいかにも「悪」そのものでかわいらしさのカケラもない猫なのです。とどめが下手に興奮させれば、人の手の皮を食いやぶりかねない非常に危ない奴でもあります。私は「こいつが死んだら次はもっとかわいい猫がいいなぁ」とつくづく考えていたのですが、近頃情が湧いてきてあばたもえくぼとはこのことだなぁと驚いています。
この野郎はやけに風呂の水を飲むのが好きです。(垢の出汁がでてて旨いわけではなく、お湯が好きらしい)私が風呂につかっていると、「うに゛ゃー(水、水!)」とだみ声を一声あげ風呂に押し入ってきたかと思うと風呂の水を延々と飲み続けます。それだけ飲むからには尿もたまるわけで、朝しょんも膨大であり、朝窓の外で延々と朝しょんにふける奴の姿に「あいつめ。(カワイイ)」なんて思ったりするようになってしまいました。そして冬の深夜、皆が寝静まって家の中が冷えてくると今まで寝ていた部屋から、夜更かしをしてストーブをごんごん炊いている私の部屋に「うに゛ゃー(さみぃ、さみぃ)」と入ってきてぬくぬくと人のベッドの上で丸まります。覚えがありますか?人間が寝起きの目でまぶしがってる顔。暗い部屋から私の部屋にやってくる猫の顔もおんなじなのです。まぶしそうに渋い顔して「さみぃ、さみぃ」ってやってくる。どこまでも人間の生活にてきおうしているんだなぁなんてことを思いつつ、同時に「こいつめ。」などと目を細めてしまったりして。可愛げのない猫なのですが、、、