8月2日

スターウォーズマニア向けの商品提案


スターウォーズを見た。もちろん、現在上映中のアツアツの新作、エピソード2の方ではない。何年か前にやったエピソード1の方だ。ブームになったものが私の目に触れるまでは約1〜2年ほどかかる。先日レンタル屋さんに行って、ついに、エピソード1のビデオを手にとった私だった。

幼い頃、いとこや近所の子たちが自宅に遊びにくると、必ずといっていいほど旧作のスターウォーズのビデオを見ていた時期があった。ビデオもあまり普及していなかった当時、父親はスターウォーズのようなSF大作に子供がさぞ喜ぶと期待して見せていたのだろう。他の子にはどの程度うけていたか覚えていないが、私はあまり面 白くなかった。なぜならヒロインのレイア姫があまり可愛くなかったことと、主人公のルークも幼い私の好みではなかったのだ。
子供の目というのは意外にシビアで正確だったりする。4、5才の子供がレイア姫に下した「不細工」という評価は20年以上たって大人になった今も変わらない。 物語のヒロインは見とれるような美人でないとすっきりしない。そんなふうに、 スターウォーズにイマイチな興味しか示さなかった私だったが、C-3POと R2-D2のロボットコンビだけはとても気に入っていた。

ところで映画の上映と合わせて、ペプシコーラを買うと映画のキャラクターのボトルキャップがついてくるキャンペーンをやっていた。あれの収集マニアはたくさんいるらしく、コンビニやスーパーで、ペプシの棚が空になっているのを何度も見かけた。あれを集めるために、ペプシを毎日2、3本飲む生活を一月以上続けたという人も少なくないらしい。おもしろいように売れるから、ペプシの方も回を重ねるゴトにコレクション数を増やしたり、お金出せば買えちゃったりするコレクションを作ったりと、どんどんエスカレートしていっている。近ごろの日本の男性諸君は子供みたいにそういうものに執着する。経済力のあるマニアな大人達は、自分が欲しいおもちゃに何十万何百万だって金を積む。

そこで私はひらめいた。R2-D2型の冷蔵庫を作ったらスターウォーズマニアに受けるのではないか。実物サイズのR2-D2とくればマニアが飛びつかないはずはない。日常生活の中にあのR2-D2。冷蔵庫という家電の役目を果 たすことで、そのでかさも邪魔に感じないというのがポイントだ。扉を開けてビールでも出そうものなら、R2-D2が「ピー--パポ キュー〜*」とか言って話しかけて来るというのはどうだろう。どうだ。魅力的だろう!
多分50万以上の値を付けても世界中から注文が殺到するに違いない。
「ね?そう思わない!?」と自信満々で同僚に聞いたら、

「売れないと思う」

とあっさり言われた。