(もう3年もたってくると、出会った人の名前も犬の名前も出来事も、思い出せないものがたくさんあることに気づきました。これからもっと忘れていくのでしょう。30年後、せっかく会った人たち、土地、経験を思い出すためにがんばって書かなくては)

2003年8月

パッツン前髪

 

お世話になった夫婦に別れをつげて、次に向ったのはノバスコシア州の南西沿岸部にあるB&Bを経営しているお宅でした。
どうしてB&Bの家に?
馬を飼っているところがこの州にはそこしか無かったのです。ホントは馬をたくさん飼っている農家で馬のお世話がしかった私。だけど馬の糞拾いであれ、できれば本望!
だったのですが、残念ながら馬の仕事はありませんでした。
母屋のログハウスからちょっと離れたところに馬小屋を兼ねた納屋と、ラマの小屋がありました。動物達は外に働きに出ているご主人の好みで飼われているようで、B&Bは奥さん一人がきりもりしていました。
さっそく馬を見に行ってみると、

パッツン前髪。パッツン尻尾の馬。
一頭で飼われている馬はカナダに来て初めてでした。
そのためか、無人の馬小屋にはラジオが一日中流されていました。


奥さんが私に与えてくれた仕事は納屋のペンキ塗り。
単純で時間のかかる仕事、わざわざ主人に次の仕事を聞きに行く必要もないし、私にとって一番楽な仕事なのでした。



近くの町の風景(お世話になった家から自転車で20分程度)
いくら私の脚が短いといっても、10歳の娘の自転車を借りて乗っていくのは至難の業でした。