2003年8月

映画のような身の上話

 

お世話になって、楽しい時間を過ごさせてもらった夫婦、二人の出会いから、二人の両親、兄弟の話まで、次から次へと出てくる話は、まるで映画を観ているようにドラマチック。
二人がまだ高校生のとき、交際を始めたはいいが、名門校に通うお坊ちゃまな当時の旦那様と、市でも有名な不良高校(警察が常時監視)の生徒だった当時の奥様、彼女が不良だったわけではないけど、治安の最低な高校に彼女を迎えに行くのがヒヤヒヤものだったとは旦那様談。

特に印象的だったのは奥さんのテリのお母さんのお話。
モデルの仕事をしていたお母さんは、生涯に8度もの結婚を経験した恋多き女性。
それにも関わらず、子供たちの母の印象は愛情深い、最高の母親。テリが子供のころは母のモデルの収入ではギリギリの生活だったとか。家賃を何ヶ月も滞納したことも何度もあったそう。テリと彼女の弟が留守番していた家に、家賃の取立てが来て、払わなければ追い出すと言われ、姉弟は急いで部屋の家具を外に運び出して、家の前でガレージセールを始めたことがあったとか。家具を売って家賃を作ろうとする、その行動力は天晴れすぎる。
ね、なんだかアメリカの映画にでもありそうなシーンだと思いませんか?
恋多き母を持った反動か、その子どもたちは3人とも孫ができる年令まで、一人のパートナーと仲むつまじく暮らしているとか。