2003年8月

ノバスコシアを目指す

 

オンタリオ州の農家を出発して、列車でケベック州(フランス語圏の州)へ向いました。
モントリオールで降りて、観光で何泊かしたあと、飛行機でノバスコシア州に飛ぶ予定です。
モントリオール駅について、約20キロのスーツケースをひきずって、コインロッカーを探しました。
しかし、どこにもそれらしきものはありません。駅内の表示もここはフランス語のみなので、まったくわかりません。何人かの人に聞いてみましたが結局、この駅にはロッカーなるものは設置されていなかったようでした。仕方なく、スーツケースをひきずって、予約したホテルまで歩いていって、一度チェックインして荷物を部屋に置き、また出直しました。
この頃からでしょうか、一人で歩く都会の観光に空しさを感じるようになったのは。
古い時代からカナダの金融の中心だったモントリオールには古い西洋的な街並みが残っています。若かりし日であったなら、興奮に鼻息を荒げていたであろう景色に、それほど刺激されなくなりました。田舎から田舎への中継地点の大都市で留まると、すぐに「早く都会から脱出して、田舎へ行きたい」といった気持ちになりました。

オールドモントリオールの路地。ニューヨークの下町みたいと勝手にイメージ


セントローレンス川に見えたSF映画で出てきそうな工場のような建物は巨大なグレインエレベーター(穀物貯蔵庫)であったことは、後になって知りました。川の向こうにはブロックをランダムに積み重ねたような変な形のマンションがありました。(昔、デザイン雑誌で見たことがあるのだけど、マンションかどうだったか、自信ありません)