2011年4月11日

春の訪れ

 

いろいろなことがっあった1ヶ月だった。
本当にショッキングことばかり起こり続けた一月。だけど、これくらいのショックがなかったなら
私達はなんの疑問も持たず前進し続けていただろう。
立ち止まる重要なきっかけを与えられたと思う。
私のようにのほほんと暮らしてきた人にとっては、初めて自分が立っている足元が見えたのではないか。初めて裸の自分の国を見た気がした。これが今の日本だったんだ。

 

___________4月9日___________

東京では今週頭に桜が満開を迎えたそうだ。
今日の強風で東京の桜はかなり散ってしまうかもしれない。
今までの冷たい風と違って、今日の風は暖かい。
昨年冬眠させていたぽち子が目覚めた前の日もこんな暖かい風が吹き荒れた日だった。
ぽち子のベッドの木箱の温度計は11℃。昨日の10℃より1℃上昇していた。
気のせいか、表面の腐葉土が片側だけ少し沈下したように感じる。
我慢しきれずに、前日より沈んでいるように見えた部分の腐葉土をちょっとだけかき分けてみた。
ぽち子の甲羅が見えた。
昨年の秋、ぽち子が土に潜ってからしばらくして大雨が降ったときに心配になってぽち子を掘り起こして安否を確認したとき、ぽち子は木箱の一番底まで潜っていた。
それが今は土表面の近くまであがってきているということだ。
いつあがり始めたのだろう?
ぽち子の冬眠明けは近い。心沈むニュースに翻弄され続けていたこの春。
私の気持ちにも小さな春の花が咲きそうだ。

 

___________4月10日___________

今日は1日雨模様だった。
春の雨は嬉しい。
春の雨があがったあとは、草花がひとまわり大きくなっている。
一雨ごとにギュン。ギュン。と育っていくのだ。
明日にはぽち子も目覚めるかも知れない。

___________4月11日___________

雨はあがり、今日は期待通りの温かい天気だ。
ぽち子の腐葉土ベッドの土はさらに沈下しているように伺えた。

庭に花の苗を植えていると、腐葉土がかすかに動いている。
ついに....

会いたかったよぽち子。

しかし、そのあと首をひっこめてまた土に埋もれてしまった。
まだ気分が乗りきっていないらしい。ぽち子は繊細な女だから・・・