2010年2月16日

タマチャンの失踪(2009年8月のできごと)

「絶体絶命・・・」

 

小さなタマチャンを捜索中に傷つけてはいけないので草刈り鎌で周辺の草を刈っていく。
対象物が小さいので草もしっかり根元まで刈らないことには意味がない。
きっと見つかる。あきらめなければきっと見つかると信じて捜索を続ける。
逃がした場所から中心に草刈りを進めていったが、半日かけてもタマチャンは見つからなかった。
私達が借りている貸家の敷地でカメを行方不明にするということはどういうことか。
絶望的だ。
弁当箱ほどの大きさがあるカメのポチ子ですら、一度失踪されたら見つけるのに半日、数日間もかかることがあるのだ。
ぽち子の場合は車に踏まれさえしなければ生き延びている可能性は高い。
だがタマチャンはマッチ箱のようなミニサイズだ。頑丈なぽち子の甲羅の分厚さと比べたらタマちゃんの甲羅はペコペコだ。手脚の皮だってぽち子の年期が入ったボコボコの分厚い皮膚と比べたらすべすべのヤワヤワなのだ。そんな食いやすそうな動きの鈍い獲物を肉食の野生動物達は見逃してくれるのだろうか。
自然豊かで長閑だと思っていた貸家の敷地が子ガメの命を脅かす恐ろしい土地と化したのだった。


赤丸をつけたところがタマチャンの放牧箱を置いていた場所