2010年2月15日

タマチャンの失踪(2009年8月のできごと)

 

タマチャンの長い無排尿期間に気を揉んだ1ヶ月間を乗り越え、小さな前脚の爪とウロコの異常もなんとか治癒しつつあるときだった。
タマチャンを屋外で逃してしまったのだ。


タマチャンを健康的に育てたいという願いから、日光浴をさせるために木箱の底を抜いたものを地面に置いた簡易放牧エリアにタマチャンを放しておいた。(カメの甲羅の成長には紫外線が不可欠なため)
上空からカラスに襲われたりしないように、プラスチックのカゴを上からかぶせた。暑すぎたり涼しすぎたりすることがないか一時間置きにチェックしに行った。


一時間後にもどってみるとタマチャンの姿が見当たらない。
子ガメの甲羅は甲羅と甲羅の境目がくっきり別れていてとても目立ちそうなのに、草の中に置くと甲羅の境目の白いスジが、枯れた草の茎と馴染んで意外に見つけにくい。
一瞬 「いない!!!」とヒヤリとさせられるが、よーく目をこらすとちゃんと見つかるのだ。
が、やっぱりいない、
どんなに箱の中をよ〜く見てもいない、いない、いない、

どこにもいな〜いっっっ!!

一瞬にしてひいた血の気がドドドドドとものすごい勢いで頭にさかのぼってきた。
どうしよう!どうしよう!
タマチャンっ!タマチャンっ!タマチャンっ!

周囲の草を必死でかき分けて探すが、どこにも見つからない。

 

不注意なことに、私が木箱を置いた地面には車のタイヤの跡がうっすらついていて、さらにそこに蟻が活動していて土がサラサラになっていた。もともとあった地面と木箱の隙間はタマチャンの小さな前脚でもあっという間に掘り広げることができたに違いない。タマちゃんはそこから抜け出してしまったのだ・・・