2010年2月11日

リンゴヘッド

日本人には後頭部がゼッペキな人が少なくない。
白人や黒人、他の人種にも後頭部がゼッペキな人はいるのだろうか?
黒人や白人の優美にはり出した後頭部をいつもうらやましいと見入ってしまう。
そんな私はザ、クイーンオブゼッペキだ。
頭のかたちが悪いとショートヘアが決まらないのだ。ショートヘアにして後頭部の髪が少しでも伸びぎみになるとゼッペキが猛アピールされた状態になってしまう。
だから私の人生の大半は長い髪をゼッペキのところで束ねてカモフラージュする髪型だった。
しかし、私の頭蓋骨の不運はゼッペキだけにはとどまらい・・・
後頭部の上部、つむじのあるあたりが異様に陥没しているのだ。これは大人になってから気づいたのだけど、陥没のかんじがリンゴのへたのついた部分のようなのでリンゴヘッドと呼んでいる。
出るべきところがあちこち凹んでいる私の頭蓋骨は髪の毛で隠されているからまだしも、まるハゲにしたらどんなシロモノが現われるのか考えるだけでも恐ろしい。

女性でも男性でも他人の頭をじっくり触った事がなかった私は自分の頭の特徴を説明しながら、義理の姉のチカちゃんの頭を触らせてもらったことがあった。彼女の頭蓋骨はとてもきれいに丸く整っていて私は衝撃を受けた。
なんて可愛い頭蓋骨なのだろう!


美しい頭蓋骨


私はそれまで美しい花、美しい風景、美しい音楽、美しい声と「美」とは目と耳で感知するものだと思い込んでいた。私はそのとき初めて手で立体を感触することからも「美」を感じるといことができることを実感したのだった。たとえ目が見えなくなっても、グッドルッキングが否かは触っただけでバレてしまうのだ!

そんな訳で美容院に行くと最後に美容師さんがしてくれるマッサージ。あれが私はあまり嬉しくない。
マッサージはとても気持ち良いのだが、リンゴヘッドのへたの部分をポンポンやられると
「うわ!何この頭?凹んでるんですけど!」なんて美容師さんが内心たまげているのではないかと思うと恥ずかしくてたまらない。

私のリンゴヘッドは母由来だった。確認したところ母も見事にリンゴヘッドだったのだ。
低身長、低い鼻、肥満体質的食への執着、そうしてリンゴヘッド。母よありがとう・・・