2009年10月23日

カワセミ戻る?


今年の早春、我が家のダシ汁池を可愛いカワセミが訪れていた。
ダシ汁池とは、我々のトイレ以外の生活排水が流れゆく先の、清涼な水をたたえるごく小さな池のこと。
我々のダシがたっぷりと出ているのでそう呼ぶのだ。

夏の間はザリガニちゃんたちやトウキョウダルマガエルちゃんたちが洗濯排水等ももろともせず満足そうに浸っている。彼らがダシ汁池に浸かっていることに意外性はないのだが、まさかカワセミ君にとって抵抗がないとは思わなんだ。


今年の2月のこと。朝になるとカワセミ君は高くさえずりながらダシ汁池にやってくるようになった。池の真ん中に立つ枯れそうな松の木と池の中に放置された倒木の間をいったりきたりしつつ、ダシ汁池の中の何かを獲ったりして午前中の数時間を過ごしていくのだった。
しかし、大家さん(我々が住んでいる貸家のもとの住人)が来て池にほどよく垂れ下がっていた木の枝などを片づけてしまってからカワセミ君はぱったり姿を見せなくなったのだった。
あれから半年、アーニーの散歩を終えて、屋外につないだアーニーに餌を運んで行くときである。
池の上をさえずりながらカワセミ君が逃げていった。

カワセミにとって冬は単独行動の時期らしい。
我が家のダシ汁池をぜひ縄張りと意識してくれることを期待する。


枝に留っているいるとき、体がポヨンポヨンと小さく弾んでいるように動く。
尾羽の短い丸っこいカワセミが更に愛らしく見えるのだ。