2009年6月29日

ニガウリの大穴


我が家はエアコンが無いので少しでも涼をと、またカメのぽち子のために日陰をと、ニガウリで緑のカーテンに挑戦中。
最近の暑さでぐんぐん生長するニガウリを楽しみに眺めていたのに、ある日、二つある苗の一方の枝別れした茎が一本くたっとしているのを見つけた。
枝の重みで折れたのかと思い、しおれた枝を一通りたどってみたものの損傷は見つからなかった。しおれた葉はその日のうちに茶色くなって枯れ始めたので、これはもうだめだとしおれた葉のついた枝を切ったのだった。
ところが翌日、別の枝がしおれているではないか(泣)
元気な枝はもはやたった1本だけしか残っていない。
こうなると誰かの仕業だと疑ってよくよく見たら、根元付近に枝を食い荒らしたカスが山のようについている。カスの山を払いのけたら大きい空洞がポッカリあいていた。よりによって大事な根元に!!!

こんなに大きな穴を開けられてしまったものだから、ニガウリが根から水を吸い上げる経路の半分は断たれてしまったのだ。これ以上食われたらこのニガウリは完全に死亡してしまう。
これはどう処置したらよいかと考えつつ、犯人はいったいどんなやつなのかと猛烈に腹がたった。
と、ちょっと現場を離れて戻ってみると、さっきまでポッカリ開いていた大穴がしっかりふさがっているではないか。えええ???ほんの10分ほどで穴が塞がるなんて。
ニガウリの自然治癒力ってスゴーイ!


なんて訳がない。これは動物の仕業!穴を開けた犯人が超マッハで塞いだのだ。
犯人はこの穴の中にいる。
とニガウリのカスと薄い膜でキレイに修復された穴の壁をホジホジして壊す。
そうしてちょっと現場を離れて、今度は5分ほどで戻ってみると
いた〜!!!
白い幼虫が着々と壁を盛っている最中だった。
なんという仕事っぷり。早い早い。

私は働き者が好きだ。働き者は全うな人格を有していると信じている。
このスーパー勤勉な幼虫君も決して「悪」ではない。
しかし私の大切なニガウリを。今年の私の夢を木っ端みじんに砕こうとする敵である。
ということでピンセットで 駆除を試みようとすると、「シュっ」と穴の中に素早く引っ込んでしまう。
こんな素早い動きの幼虫に今まで出会ったことがない。やっぱり仕事が速いだけあって成虫ばりに運動神経が抜群なのだ。
幼虫の方は穴を塞がないことには落ち着かないらしく、隠れてもすぐに壁を作ろうと頭を出してくる。
何度かの挑戦の後、やっと捕まえた。

マッチョな幼虫君は捕らえられて、ものすごい抵抗を試みる。
小さな体をグりングりンくねらせる幼虫君。ピンセットに伝わってくる力はこんな小さなウジ虫のものだなんて思えない。
捕殺することをためらっているうちに、幼虫君の力に負けて落としてしまった。

素早い幼虫君、地面に落ちてあっという間に姿を消してしまった。
地面のコンクリートブロックの隙間に逃げ込んだのだろう。
幼虫君が戻って来ていないかハラハラしながらニガウリに開いた穴を毎日監視中である。