2008年9月14日

コガネグモ

 

コガネグモは黄色と黒のシマシマのお尻が特徴の大型のクモ。
これまた珍しい生き物という訳ではないのだけど、ナガコガネグモなら近所でいくらでも見つけることができるのに、コガネグモには今まで一度もお目にかかったことが無かった。
見つけたコガネグモはちょうど網を張っている最中で、縦糸に横糸を渡していく工程の最中だった。
今やうる覚えになってしまったが、右脚の一番尻側の脚でお尻から伸ばす横糸を縦糸と縦糸の真ん中あたりで押さえて、次の縦糸にお尻をつけて横糸を張っていたように見えた。
縦糸と縦糸の間を一定のペースで、右脚で糸を押さえながら網を張っていく様子は、手慣れた人の丁寧な手の動きを見ているようだった。
円周の外側だけでを張って真ん中の休憩所?に戻ったので、このクモは巣をそれだけしか張らないのかしらと不思議に思った。しかし数時間後に同じ場所を通ったら、網は中心まで完ぺきに仕上げられて、隠れ帯が一つだけ作ってあった。
クモも仕事の最中に一休みするらしい。


 

せっかく大きなクモの網張りのプロセスを見ることができたのに、他のことに気をとられて、ほんのちょっと眺めて現場を離れてしまった。
その時は鮮明に覚えたと思い込んだクモの動きが、今こうして文章に起こそうとすると曖昧になっていることに気づく。
せっかくのチャンスを無駄にしてしまった。
またいつか大きなクモ子さんの網張りに巡り合えますように。