2008年4月18日

今年は来ない春の使者


スミレが満開になるころに、スミレの中に顔を出す異様なキノコ、アミガサタケ。
ヨーロッパでは春を告げるキノコとして有名なのだそうだ。
今年も出会えるのを愉しみにしていたのだが、今年は姿をあらわしてくれなかった。
初めて見つけた時は、絶対毒キノコだと思った(前日記)のだが、あるナチュラリストな方が「アミガサタケはシチューに美味しい」 と教えてくれた。でも初めて見つけた年は試す気にはなれなかった。
翌年も出るかと思ったら、出なかった。翌々年も現れなくて、気紛れなキノコちゃんなのね。と思った。数年間の間に三度自宅の敷地に生えたことがあるが、一度も同じ場所には生えたことがないのだ。
昨年、家とは別の家庭菜園の方に大量発生していることを父が教えてくれた。
家庭菜園の物置き小屋前の駐車スペースは、ちょうど小さな小さな白いスミレ(ツボスミレ?)が満開で、その中にあの穴ぼこだらけの姿が一つ発見できると、目が慣れて今まで見えなかったキノコが突然あっちにもこっちにもぞくぞく見えてくる。
キノコ畑のように生えていた。


こんなに生えたのだから、その年は勇気を出して料理に挑戦してみることにしたのだ。アミガサタケでホワイトソースドリアを作った。
母と二人でちょっとドキドキしながら食べた。食感がおもしろいが、味がはっきりしなかった。一度乾燥させたものを戻して料理するほうが、キノコの風味が出ていいかもしれないと感じた。(実際干したものを戻して料理したほうが美味しかった)

アミガサタケのドリアを食べながら、母が以前近所の親類の家に生えたキノコの話をした。
食べられるらしいそのキノコの信頼性が不十分だったために、そのキノコをうどんのつゆに入れる前に当時飼っていた犬に食べさせたというのだ。
あんなに可愛がっていた、今でも語りぐさの犬を毒味役に利用したなんて、、、、