2008年4月14日

カネちゃんの災難


栃木のソメイヨシノはもうすぐ終り。
桜の季節は雨が多く、一雨ごとに桜は散って、一雨ごとに地面の植物達は背をのばす。
背が低くていじらしかった春の草花がどんどん葉をしげらせて逞しくなっていく。
そんな春の動きとは反対の嫌な変化が一つあった。
実家に昼寝に訪れるネコのカネちゃんが病気になったのだ。
最初の兆しは昼寝場に漏らしたピンク色のおしっこだった。
それから下半身を変にぺしゃんこにして座るようになっていた。
変化に気付いたのは3月上旬、4月の頭には後ろ足が麻痺して足の関節を曲げずにひきずって歩くようになってしまった。
私達は彼を病院につれていったのだけど、原因は確定できず、ステロイドを投与して治療することになった。ステロイドは一時的に症状を消せても、大きな希望は持てない薬だ。だけど、一時的な投与で問題点が解決される可能性もないわけではないというのがお医者さん談。
投与初日は効果的面、後ろ足に感覚が戻ったようだった。
回復の兆しがあったので徐々にステロイドを減らしたところ、またダメになってしまった。
それからおもらしもしてしまうようになった。
病院で再度ステロイドの投与を受けたらお漏らしはもっとひどくなった。
元気になって歩き回るから家中にちびりまくりだ。
カネちゃんのお漏らしとの格闘の末、オムツをさせることにした。
実家でオムツをしたカネちゃんが寝そべっている。
昨年の夏、カネちゃんが実家で昼寝をするようになった頃、誰がこんな惨めな彼を想像しただろう。
カネちゃんより10歳は年上であろうオリジナル飼い猫のブチが元気にかけずり回っているのに、器量良しの青年カネちゃんはオムツをして家の中。
これからこの子はどうなるのだろう。

今のところは動けて、御飯も大好きなようだ。
そして、オムツをしたカネちゃんと我が家のブチが当然のようにセットで寝ているのを見ると、まだ幸せの余地はありそうなのだった。