2007年9月

蜘蛛について


クモは漢字で書くと蜘蛛と書くことを最近知った。
今まで螺旋(らせん)の「螺」でクモって読むと思い込んでいた。(漢字はかなり苦手です)
だってグルグル巻きの巣が、「螺」って感じがして・・・
しかし、蜘蛛とはまた素敵な雰囲気の漢字だと思う。虫に知る。虫に朱。理知と情熱を併せ持っているような。

いつだったか家の裏手にできたばかりの奇麗な円網を見つけた。
クモの狩りを見てみたくなった私は、獲物となりそうな虫を探しに前庭に戻った。
いざ探してみると、いつもそこいら中にいる虫が見当たらず、地面を忙しく歩き回っている小さなアリは動きがすばしこい上に、それらのアリを我が極太の指で捕まえるのは、まるでチクワで豆をつかむごとく困難な技だった。
どこかに鈍くてつかみやすい虫はおらんかの〜。とツルバラを探してみたら一匹の大きな黒アリがウロチョロしていたので、さっそく捕らえてクモの巣にくっつけに行った。
見つけたクモの巣にはちょっと大きすぎる獲物なような気がしたが、構わず巣に放り投げてみた。アリは巣に一端は張り付いたものの、メタクソに暴れて糸を荒らしまくったあげくに、地面に落ちてしまった。とんだ迷惑な獲物に恐れをなしてか、巣の主は一度も姿をあらわさなんだ。
ところで獲物のアリだが、クモの巣にくっつけた時、アリのくせに脚が8本生えていることに気づいた。
捕らえる際に、妙に出っ歯なアリだなぁ。とは思ったのだが、それが「アリグモ」というクモであったことは後で知った。糸へのくっつきがイマイチだったのも、クモだからかな?
(ちなみにアリグモの仲間は網を貼らないので、糸にくっつかない機能は必要なさそうだけど)

コガネグモという有名なクモがいる。丸いシマシマのお腹がぬいぐるみのクモみたいでカワイイのだが、
栃木県にはいないのかな。見たことがないから。
ナガコガネグモはよく見るし、見応えがあるけど、コガネグモのような児童書的な愛らしさに欠ける。