2007年9月

完璧なるコミニケーション


実家でのある朝のこと。
わが家の猫には、毎朝缶詰のキャットフードを少し与えた後に、ドライフードを与えているのだけど、その日は缶詰が切れていて、母はドライフードのみを少し多めに猫に与えたのだった。
毎朝餌がもらえるまではひたすら台所の母の足下にまとわりついて鳴き続けるブチ。
その日は与えられたドライフードに口もつけず、
「これじゃなくて缶詰くれー」「缶詰くれー」
と言わんばかりにやかましく鳴き続けていた。


生き物相手にでもすぐブチ切れる母は
「今日はそれしかないんだって言ってるだろう!ギャーギャー騒いでるんじゃないよ!」
と朝一番から猫を相手に一喝。
それを隣の部屋で聞いた私はあきれて
「畜生相手にそんな怒り方して、どうしてそう意味もない馬鹿げたことができるんでしょう。気違いじゃあるまいし、、、」
朝から大声を出していた母をたしなめた。

だが、ふと足下を見ると、さっきまでドライフードに見向きもせず騒いでいた猫が
モクモクとドライフードを食っていた。

この人たち(母と猫)通じている!

驚きの朝であった。

 

 


完璧なるコミニケーション