2006年7月

犬の食い意地


この日記がなんだか愛犬日記になってしまった。まぁ、良い。書くのだ。描くのだ。
今日は犬の食い意地に関して。
その食い意地も犬によって程度に違いがある。
まずは前回の日記にも書いた、以前飼っていたスピッツサイズの雑種の犬はドッグフードを選り好みした。大袋のドッグフードを買うと途中で飽きて食べなくなるので、ちょうど月変わりで違う種類のものを与えられるように適当な小袋を買っていた。
一日二回の食事で、間食はほとんどなかったのに、朝食のドライフードを残すことは少なくなかった。
ビタ○ンなんて特に低評価らしく、皿に盛られたドライフードに口もつけず、
「コレっすか?」
という顔をして主人を見上げたものだった・・・・
そんな場合たびたびオプション(煮干とか、缶詰とか食が進むようなきっかけ物)を添えてやることが必要だった。

そういうのが犬だと思っていた。
ドライフードは飽きがくるから、月変わりで変えねばならない。
与えたドライフードに興味を示さない場合は、牛乳、または食欲を促すオプションを添えねばならない。
好きなものとドライフードを混ぜるときは、ドッグフードだけ選り分けて残さないよう、よーく混合すること。

ところが、、、
現在のの黒吉であるが、
そういった心配はまったくない。
ドッグフードを選り好みするなんていう「余裕」を彼は持ち合わせていなかった。
目の前に食べ物が出されると、彼にはもう目の前の餌だけが世界のすべてになる。別の言い方をすると思考能力ゼロになる。
早くっ!早くっ!早くたべたーーーーーーーーいっ!!!!!!
がっつきたい気持が体中パンパンに満ちて、出口を求めて目ん玉を押し出しているかのように、餌を目の前にした彼の目は通常より三ミリぐらい飛び出している。
そして、口の両脇からヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタ・・・・・と足元に水溜まりができる勢いであふれ出てくるヨダレ。



「ゴー」のサインが出るなり、直ちに、餌のバキュームが開始される。
吸引、吸引、吸引、
休むことなく餌の吸引が続く。その間たぶん「呼吸の呼」は完全お預けだ。
皿の上のものを吸引しつくすと、皿を隅々まで嘗める。
嘗めて嘗めて嘗めて皿がツルツルになって初めて。

「ぐぇふぅぅ。」

と餌の吸引のために吸い込んだ空気を吐き出す。

貴方の犬の食い意地はどのレベル?




ちなみに犬用の錠剤を与える場合。
以前の犬は食べ物に錠剤を混ぜて入れても、錠剤を上手に選り分け、口に入っても上手に口の端から排出してしまって、私達をてこずらせた。最終的には薬をチーズの中に埋め込んで与えていた。
現在の犬は
白い錠剤を手に乗せて差し出すだけで
「何コレ!ぺろりん!」
服用完了である。