2006年6月

運び屋アー二ー


世間の皆様はなぜあのようにたやすく室内で犬を飼われているのでしょう。
どうして我が家はできないのでしょう・・・

我が家も将来的に犬を家の中で飼いたい、という願いからほぼ毎日犬を室内に入れているのだけど、私達人間は1時間もそれに耐えられない。
普段つながれている犬にとって、臨時的に室内に入れることは、「イベント」なわけで、そんな貴重なエキサイティングタイムにじっとしているわけがない。それは普通に考えてごく自然なことだ。
だから、犬が室内体験にすっかり飽きてしまうまで置いておけば、いつかは興奮要素が何も無くなって、興奮して走り回ったり、落ち着きなく嗅ぎまわり続けることもやめるだろう。
だいたい、犬の興味をひくものが少なければ少ないほど、その適応時間は短くなっていくと思うのである。
だがしかし、我が家は犬を入れる体制にまったくなっていない。とにかく物が無限に犬の届くところに置いてある。
だから、犬は次から次と物を探して持ってくる。
「チョット、コレ、コレミテ」
と得意げな顔をして化粧水やらムースやら、本やら、スリッパやら、虫除けスプレーやら、咥えられるもんなら何でも持ってくる。
取り上げども取り上げども次から次へと持ってきて、私はそれらを次々服の下やお尻の下に隠すものだから、私の服の下は歯形のついた色々な雑貨で一杯になってしまう。

私達は犬が運んできた物にいちいち反応せず、いたずらするにまかせるべきで、人間様が関心を示してくれなければ、やがてそれは意味の無い行為となるはず・・・・(人が関心を示さずとも破壊行為だけ独りで満喫してそうだけど)壊されて困るものは絶対に届かないところに隠しておくしかない。
わかっているけど、犬対応にアレンジする努力ができない。
努力せずに思うような結果はのぞめない。我が家の人間は皆努力が嫌いだった。
でもいちいち物を持ってくる犬も可愛くて捨てがたい・・・とほんの少し思っていることも事実だ。


唯一家族に持ち運びの許可を与えられてる雑巾。
とりあえずいつも最初に持ってくる。