2006年5月
哀れアー二ー こどもの日に家族で出かけました。天気は最高で、とても暑い日でした。 ですから、その日はアー二ーを外につないだままにして出てきた私は留守番中の犬が少し心配でした。私達が家に戻ってきたのはいつもの散歩の時間の1時間ほど前でした。 いつもだったら、まるで山火事を見つけた名犬ラッシーのごとくピンっと胸を張って帰ってきた車を確認するアー二ー。その姿はそのまま銅像にでもしたいくらい凛々しいものです。 だがしかしそのヒーローモードの愛犬が見あたりません。 すごーく端っこにうずくまっている姿はなんだかとてもいじけているように見えます。 近くにいってみるとアー二ーは私のほうへ回ってきましたが、テンションが低い。どうしたアー二ー? ん?臭い。臭いぞ! まぁ、なんと、アー二ーが下痢ったユルユルウンコ溜りがあちこちにあるではありませんか。 どおりでトホホモードだったわけです。 前日に「アー二ーのオヤツおばさん」の母が豚骨をまるまる一本与えたのでした。いつもならお湯でゆでて油分をとったものを与えるのですが、今回はレンジでチンしただけのギッシュでコテコテな骨でした。それをアー二ーはウッドチョッパーのごとく超高速で平らげたのでした。それが原因で消化不良をおこしたのでしょう。6箇所に作られたシチューのようなウン溜まりには昨日アー二ーにチョップされた骨の残骸が混ざっていました。 犬も自分のウンコはおぞましいらしく、よくこんな所まで届いたな。と感心するほど遠くにもウンコ溜りは作ってありましたが、場所のバリエーションが尽きたのか自分がいつも寝ている犬バコの中まで垂れてあります。だけど、踏み散らかされた形跡はまったくありませんでした。 ほとんどの場所をウンコに奪われて居場所が無くなったアー二ーは、仕方無しに私が彼を最初に認めた場所にじっとしていたのです。 おお、哀れなアー二ー!お腹は痛かろうし、一人ぼっちで不安な上に、どこもかしこもウンコだらけで動く場所もなくなっていたなんて! ウンコは掃除して、犬バコも洗って乾かしました。 だのに、その夜はなかなか犬バコに入ろうとしませんでした。 犬バコを避けるように、つないである紐がギリギリなのにも関わらず、下足場の上の床にとどまろうとしていました。 アー二ーにはまだ犬バコにウンコの臭いがしていたのかもしれません。 ワンちゃんがこんなに自分のウンチを嫌うとは、ウンだらけの場所で飼われている犬は可哀想。
鎖をギリギリ引っ張って用を足したと思われます。一番遠いところに最初にしたのかも。
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