2006年2月

わびしい独り暮らし

 

1月の末から東京へ短期間の出稼ぎに来ています。
数年ぶりの独り暮らしはとても寂しく感じます。
高校を卒業してから7年近く独り暮らしをしてきて、寂しいと感じたことは一度もありませんでいした。
長い独り暮らしに慣れていた頃は、連休にに実家に戻って東京のアパートに帰ってくると、「自分の城に帰ってきた」とやけに落ち着いた気分になったものでした。
3年前に会社を辞めてから、カナダでずっと人や動物たちと暮らす生活を続け、実家に帰って病気になって・・・家族との時間の大切さを思うようになりました。
先月、荷物をまとめて東京へやってきた日の夜、人気のない無機的な空気に一日も早く家に帰りたいと思いました。
両親はもちろん、犬の黒スケがいないのが寂しい。我が家は黒スケ中心に回っていたのだから。窓や扉を数分おきに開けては冷風を招き入れる猫でさえ恋しく感じます。
私にはこの先動物抜きの生活なんて考えられないな、なんてことを思うと、
「独り身の女は犬や猫を何匹も飼って、そのうち犬や猫に話しかけてばかりいる変わり者の婆さんになってしまう。だから女の独り身はいかん。」
とカナダで会ったおじさん(彼は3人の前妻と彼女たちの間に10人の子を持つツワモノ。)の言葉が耳の裏に響いてくるのです。耳が痛い・・・。
しかし、所帯を持っても、最終的に独り身になって犬や猫に話しかけてばかりいるおばあさんになっちゃうこともあるのですが。
要は、未亡人になっても新しいパートナーを見つけろということか。そんな人生素敵でしょうね。