2005年5月6日

医療の現場から。


病気になる前にはな〜んにも知らなかった分野のひとつ。白い巨塔も見ていなかったし、救命救急シリーズもエンターテイメントのような感覚で観ていました。ER(海外ドラマ)などもあまりにも派手すぎて、あれが本当の医療の現場とは信じていませんでした。だいたいあのドラマは医者が喋りすぎだと思いませんか?アメリカ人はどんなときでもあのくらい喋るものかと誤解してしまいます。(私だけ?)
このように医療の世界にまったく興味がなかった私でしたが、 自分が手術を受ける身になって、「いったいどういじくられるの?」と自分で調べたり、主治医の先生に聞いてみたりしたことで、初めて外科手術の凄さを実感しました。私の場合首なのですが、首のぶっとい筋肉ありますね。あれをビヨーんと引っ張って寄せて、神経を顎の方にソロ〜っと引っ張って寄せて、それから他の神経を傷つけないように、悪い所の周りををチョキチョキ、ザックリ、ガッポリ、チク。チク。チク。チク。。。。。。のようなかんじらしいです。他の頭頸部の手術例には喉に腸の一部を移植する手術なんてのもありました。最初に考え出したお医者様方の想像力と応用力に脱帽です。外科医の先生ってそんな難しい手術を1週間に何本もこなしているんですね。「8時間に及ぶ手術」なんてのは私はてっきり月1くらいだと思ってました。
最近ヘルニアを再発した父、以前彼がヘルニアで入院中に相部屋の患者たちの間で脊椎の手術法の話が交わされたことがあったそうです。脊椎の手術を背中からする方法とお腹側からする方法があるらしく、なんとお腹からの手術法は、背骨にいきあたるまでに邪魔な内臓を一端外へ出してしまう手術法だそうです。腹を空っぽにして背骨をいじっちゃうなんて、ホラー映画みたいです。
その話を聞いていて、たくさんの疑問が沸いてきます。その内臓の神経や血管など体に繋がっているべきものはどうするの?ところでその内臓はどこに除けておくの?小腸なんてどっさりリあるだろうに、ステンレスのお皿ごときでは溢れてしまいそう。
と、私の頭に浮かんだ図はポリバケツ。 バケツの表面に油性マジックで内臓名が書いてあります。
執刀医の指示に、てきぱきポリバケツを持ってくる看護師さん。
これが素人の医療の現場から。


そういえば胃や小腸や大腸はつながってますよね?ってことは腸はまるごとひとくくり?
といか、食道から一本物でした!タライが必要?
内臓はいったいどういう状態でお外で待機できるというのでしょう?