やがてちいさな子熊は
少しずつ元気になりはじめました。
家のなかをおじいさんは
あっちにいったりこっちにいったり、
それについて子熊も
あっちにいったりこっちにいったり。
子熊はおじいさんにすっかりなついて、
いつもおじいさんの後をついて歩きました。
おじいさんはとてもいそがしそうでした。
おじいさんは毎日たくさんの手紙に
目を通してはうなずいてみたり、
考え事をしたりしていました。
ある日おじいさんは用事で出かけることになりました。
「いいかい。ちょっとでかけてくるけど、いい子にしているんだよ。」
そう子熊にいうとおじいさんは出かけて行きました。
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